2025/07/25
未来の仲間たちへ贈る、キャリアのヒント― CFO岩館さん × CTO渡辺さん スペシャルトークセッションを公開 ―

ファブリカでは毎年、入社を控えた内定者の皆さんに向けて、会社のことをもっと知ってもらう機会として社内イベントを実施しています。その中でも特に好評だったのが、CFOの岩館さんとCTOの渡辺さんによるスペシャルトークセッションです。
金融・大手IT・スタートアップと、異なるキャリアを歩んできた2人が、新卒時代のこと、経営者になった理由、スペシャリスト/ジェネラリスト論、さらには「学生時代にやっておけばよかったこと」まで――ざっくばらんに、でも本音で語ってくれました。
==================================
当日のトークセッションは動画でもご覧いただけます!
このブログでは、印象的なトピックを抜粋してご紹介しつつ、全文はぜひ動画でお楽しみください。
> トークセッション動画はこちらからご視聴いただけます
==================================
キャリアに迷っている方、スタートアップに興味がある方、働くことの意味を考え始めた方にも、ぜひ一度見ていただきたい内容です!
CHAPTER
登壇者紹介

岩館 徹(ファブリカホールディングス 取締役CFO / メディア4u 代表)
2002年大卒、社会人経験13年。新卒で銀行員として渋谷支店で営業からスタートし、3年半勤務。インターネットの可能性を感じ、10人規模のスタートアップに転職。その後ヤフージャパンでインターネットサービスやグループ会社の役員を務め、社内起業で代表も経験。現在はファブリカグループで持株会社の取締役CFOと子会社代表を兼任。

渡辺 友太(ファブリカホールディングス取締役CTO / Sparkle AI 代表)
2012年大卒、マイクロソフトで技術エバンジェリストとして開発者支援を担当。その後スタートアップに転職し、ベトナム支社立ち上げを経験。帰国後はプロダクト開発や受託事業の責任者を務め、起業も経験。2023年6月よりファブリカコミュニケーションズに取締役として参画し、現在は持株会社の取締役CTOと子会社代表を兼任。
テーマ:働き方とキャリア形成

⎯ 新卒時代の自身の働き方は?
渡辺さん:新卒20人の中で「最もハイパフォーマンスな新卒になろう」と決めていました。どうやってNo.1になれるか、テクニックがないうちはとにかくがむしゃらに頑張る。取れるチャンスはすべて取り、アウトプットは最大限出し、土日も勉強していました。
岩館さん: 銀行は「半沢直樹」の世界そのもので、不条理な環境でした。ただ、めちゃくちゃ厳しいけれど、頑張っていればちゃんと人事は見てくれる。大きい会社ならではのしっかりとした人事制度がありました。
渡辺さん: 基本的には アサインされた仕事と数字を達成していれば評価される カルチャーでした。まずそこに到達し、その上でプラスアルファができると評価される。自分に余裕があったかは分かりませんが、若かったからパワーは無限で、「とりあえず自分がやります」 という姿勢で、とにかく手を挙げることを心がけていました。
テーマ:経営者への道のり

⎯ 経営者を目指した理由は?
渡辺さん: 最初から「経営者になる」というのはマイルストーンにありました。従業員として仕事を学びつつ、いきなり起業するより、どこかの会社で学んだ方が良いと考えていました。具体的には、祖父や父親が自営業だったこと、マイクロソフトが支社だったため 「経営に近いところに行かないとコントロールできないことがある」 と感じたことが大きな理由です。
岩館さん: 私は成り行きでしたが、超スタートアップに転職した時の体験が転機でした。初日から誰も仕事を与えてくれず、3日目に「あんた何やってんの?」と言われて、「自分で仕事を見つけて作っていく」 ことの重要性に気づきました。
⎯ 経営者になって見える世界の変化は?
岩館さん: 一番大きいのは 主語の変化 ですね。従業員時代は常に「私」が主語でしたが、経営になると主語は常に「会社」になります。「会社としてどう考えるか、どう対応すべきか、どう進んでいくか」という視点です。
⎯ 経営に惹かれた理由は?
渡辺さん: 決断できる範囲が大きくなり、見える視野も大きくなる ので、シンプルに面白いと思いました。ゲームのレベルが上がっていくような感覚で、取れるオプションが無限に近くなってきます。
テーマ:スペシャリストかジェネラリストか

⎯ 両方の経験から学んだことは?
岩館さん: 新卒の時から「専門領域を持ちたいな」っていうのはあったと思います。普通の商業銀行じゃなくて信託銀行に行こうと思ったのは多分それが理由です。ただ、スタートアップで「自分で仕事を作る」経験をしてから、結果としてあらゆる職種に挑戦しました。社内では「逆T字型」と呼んでいますが、柱は1本持ちつつ、ある程度の底上げが必要です。専門性を持ちながらも、幅広い経験が結果的に良かったと思います。
渡辺さん: 最初はスペシャリスト志向で、「ここは渡辺君が得意」という領域を早く作りたかった。その後ジェネラルになったのは 環境がそうさせた 部分が大きいですね。ベトナム支社立ち上げで誰も助けてくれる人がいない中、生き残るために自然とスキルを習得 しました。やらざるを得ない状況で覚えることは多いです。
⎯ 新入社員へのアドバイス
渡辺さん: まず 任せてもらえる仕事ができること が重要です。特別なことでなくても、「ここは頼むね」と言われるような信頼関係を築く。全体会議の司会のような小さなことから始めて、それが徐々に広がっていく。失敗できるうちに何でもやった方がいいですね。選り好みせずに。
岩館さん: キャリアが進むにつれて、未知のステージが突然現れるより、一度一通り経験しておいた方が道しるべができやすい と思います。
テーマ:大企業とベンチャーの違い
⎯ どんな企業を選ぶといいか?
渡辺さん: 一つの会社の中に 様々なタイプの組織が織り込まれている と得だと思います。ガチガチな固い組織だけ、スタートアップカルチャーだけでは、片方の経験しかできません。経営層との近さ は大きな利点です。同じフロアにいて、何かあればノックすれば話しかけられる距離にいるのは重要です。
岩館さん: 若いうちに 会社のフォーマットを覚えておく と楽です。スポーツでも最初にルールを覚えた方が成長できるのと同じです。3年間素振りだけより、練習試合に出させてもらえる方が成長機会は圧倒的に多い。上場ベンチャーは会社のフォーマットも学べて、裁量チャンスも与えられる 良い選択肢だと思います。

テーマ:入社前にやっておくこと
岩館さん: 免許取得など、まとまった時間がないとできないことをやっておくべきです。そういう時間は、お金を出しても買えません。転職する時も翌日から違う仕事になったりするので、まとまった時間は意外と取れないんです。
渡辺さん: 1泊2日ではなく、2週間、3週間の長期旅行ですね。旅でも勉強でも何でも良いですが、時間をかけないとできないことは貴重です。また、大学の研究室やゼミの同期との時間は大事です。キャリアの中で実際に助けてもらえることがあります。今は信じられないかもしれませんが、彼らも成長してそれなりのポジションになっていくので。
岩館さん: この期間を金額換算すると、1ヶ月1,000万円くらいの価値があるかもしれません。だらだらと過ごすのは避けて、ぜひ有意義に使ってください。
【27卒向け】1day仕事体験に参加して、ファブリカの仲間と実際に会って話してみませんか?
ファブリカコミュニケーションズでは、8・9月に「27卒向け 1day仕事体験(全国/オフライン)」を開催いたします。
今年のプログラムは「営業同行体験」「営業ロープレ体験」「IT活用 ハッカソン型開発体験」の3本。
オフライン開催で、ここでしかできないリアルな仕事体験・先輩とのコミュニケーションが可能です!
自分に合った働き方・仕事について考えるきっかけ作りとして、まずはお気軽にご参加ください♪
ぜひ以下の応募フォームより、ご参加お待ちしています。
▼ご応募はコチラから!▼
※本記事掲載の情報は、公開日時点のものです。
編集:人事部