小さな一歩ですが、
10年・20年後のマーケットを見据え、
発展させていきたいと思います。

大西 秀典 Hidenori Onishi

株式会社ファブリカコミュニケーションズ
インターネットサービス事業本部 IT戦略統括部 / 統括部長

サービス開発者の思い

サービスの開発の背景

消費税増税や社会保障費の負担が増え、給与所得が伸び悩み家計の負担が増えています。 この影響で公共交通機関が発達した都市部を中心に、自動車を手放す消費者が増えてきました。 しかし、全国で見ると自動車保有台数は増え続けており、2019年8月時点の自家用乗用車の登録台数は約6,200万台となっています。

特に地方では、車は未だに必需品であり、核家族化や単身者の増加によって今後も世帯数が伸びている現状を考えると、しばらくは自動車の保有台数はまだ増えていくと考えられます。

自動車の維持費を削減するサービス「Carpon」のスタート

このような社会的背景があるなかで、当社では2020年1月から、ユーザの家計負担を軽減することを目的とした、自動車の維持費を削減するサービスをスタートさせました。 それが車の維持費見直しアプリ「Carpon(カーポン)」です。

自動車は、税金、保険、ガソリン・洗車、車検・メンテナンス、駐車場など、維持費が多岐にわたり管理が煩雑です。 しかし、高額なものが多いため、最適化による節約が行いやすい領域です。 また売買においても、日本特有の複雑な流通によって中間マージンが大きくなりがちです。 そのため、乗り換えコストが高くそれがユーザの負担となっています。

自動車関連のリアルとネットを融合したサービスを日本全国で展開しています

当社は1992年の創業以来、自動車の修理、車検、保険、売買など自動車のアフターサービス全般を網羅したサービスを展開しています。 2000年以降は、自動車の鈑金塗装オークションや中古車検索サイト「車選び.com」、自動車販売管理システム「symphony」など、 自動車関連のインターネットサービスにも進出して、リアルとネットを融合したサービスを日本全国で展開してきました。

Carponではそのノウハウを活用し、ユーザの一人ひとりに合ったサービスをご提案することで、ユーザの家計負担を減らすお手伝いをします。 また、お得な情報や特典などを提供することで充実したカーライフを体験していただけます。

「Carpon」1つでそれぞれのマイカーに合わせたサービスの提案を

具体的には、自動車保険の比較・申し込みや、車検・オイル交換を実施するサービス工場の比較、タイヤなどの消耗品のEC、ローンの借り換えや、買取一括査定など自動車に関するあらゆるサービスを格安で受けることができます。

まず初めにマイカーの車両を登録します。 ナンバープレート、もしくは車検証のQRコードで簡単に150項目以上の固有情報が登録ができます。 これはそれぞれのマイカーに合わせたサービスの提案をするためです。 例えば、保険の見積もりなど入力項目が多岐にわたる場合でも、事前に車両登録を済ませているため、たった4項目を選択入力するだけで比較が可能です。 そのほかにも車検費用や買取相場など、その車に合わせた情報が自動的に表示され、手間を掛けずに比較できます。

このように、マイカーの情報を事前に入力することで、的確な情報やサービス提案をいつでも確認できて便利です。 今後は、カーシェアや駐車場検索、整備履歴データベースとの接続、OBD端末との常時接続によるリアルタイム車両情報の自動取得など外部サービスとの連携を強化し、将来的にはCarponひとつですべての最適化されたサービスを自動的に提供することを目指しています。

蓄積されたデータを活用しデータマーケティングを

ユーザが増えることで、膨大なデータがCarpon内に蓄積されていきます。 車両情報はもちろんのこと、利用されたサービスやCarponのサービスの一つである「スコアリング」の得点に応じた特典提供により、ユーザの同意に基づいてカーライフの最適化に必要なデータを取得します。

このデータを基に、細かくセグメント化された広告配信(ターゲティングプロモーション)や匿名化したCarponカーライフデータを外部DMPや自社のMAシステムと連携しマーケティングに活用するソリューションを展開したり。 外部プラットフォーマのIDとカーポンIDを連携することで、ユーザがカーポンにストックしたデータを外部サービスで選択的に利用可能となります。

また、カーライフ属性によるセグメントを指定した上で、専用のユーザ調査アンケートを実施します。 特定の車種のオーナーなど、これまでにリーチが難しかった切り口での調査が可能となります。

このように、「Carpon」を利用するユーザが増加することでサービスを提供する企業の参画を促し更なる利便性を提供できる循環を生み出し、自動車アフターサービスの発展に寄与したいと考えています。

最後に

自動車マーケットは今後大きな転換を迎えると言われています。自動車業界で使われる戦略フレームワークに「CASE」と呼ばれるものがあります。 そこで車はネットワークに常時接続(Connected)され、自動運転が段階的に普及し(Autonomous)、カーシェアリングサービスなどの自動車のサービス化(Shared & Services)は進み、ピュアEVの普及(Electric)が進むと考えられています。

しかし、形・動力源・サービス形態がどんなに変わっても自動車がパーソナルな移動手段の中心であることに変わりはありません。 そこで自動車を利用する個々のユーザと直接つながり、ユーザが求めるサービスを追求することが私たちの役割であり、その第一歩を踏み出したいという思いを今回のアプリに込めています。 小さな一歩ですが、10年・20年後のマーケットを見据えて発展させていきたいと思います。