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ディレクターに求められるマルチタスクスキルを習得するためには

テックブログのネタを探していたところ、マルチタスク状態での集中力の高め方についての質問があったので、今回はこちらについてWEBディレクターとして自分なりの方法をまとめてみようと思います。

集中力をコントロールする

私はディレクションをメインに仕事しているので、複数の案件を同時に進行させていることが多く常にマルチタスクで仕事をすることが求められます。そんな状況で高い集中力を維持して作業するには、日頃から”集中の状態をコントロールする”意識を持つことが大事だと思います。

必要になる集中力の形は状況により変わります。そのため、うまくコントロールすることで疲れすぎることなく作業することができます。集中力をコントロールするためには、集中力が何で構成されているかを意識すると分かりやすいかもしれません。
私の好きな漫画の一節に、「集中力の質」に関して自分が意識していることと近い内容が書かれていたので引用します。

「集中力の質は
集中するまでの速さ、集中の深さ、集中を持続させられる時間
の3つで構成されている」

また同漫画にはマルチタスクができる人の特徴として、

  • 集中するまで早く
  • まあまあの深さで
  • 長時間集中し続けられる

ということが挙げられています。

これは実際にマルチタスクな状況を経験している立場からしても納得で、複数案件を同時にこなすためには常に抱えている案件を頭に入れておき、それぞれをいつでも引き出せる状態ようにフラットにまあまあ意識し続けることが重要です。

というのも一つの物事に集中してしまうと、どうしても別の案件に移るときのスイッチングコストが大きくなってしまい無駄に体力を使います。案件が多いほどスイッチする回数も増えるので、スイッチングコストが大きいままだと”案件はなにも進んでいないのに疲れた。”という最悪の状態が出来上がってしまいます。こうなってしまうともはや集中できないどころではなく、そもそもマルチタスクができていないのとほぼ同義です。
こうならないためにも集中はしすぎず(しないわけではないですが)、常に案件すべてに均等に意識を配分しておくのが良いと思います。

実践編

①出社したら自分の抱えている案件数とスケジュールを確認し把握する

私が全ての案件に適度に意識付けしておくために行っていることは、まず朝出社した段階でスケジュール表を確認し、自分が抱えている案件数を把握、その個数を常に意識しておくようにしています。
そうすることで具体的にこれだけの数を裁かなければならないと意識するので一つに集中しすぎることがなくなります。

②同じ作業をし続けない

また、集中力を長く持続させるため、同じ作業をし続けることも極力やめるようにしています。案件が違えど同じ作業を長く続けていると、一度その作業をやめた時に謎の達成感が生まれ集中が途切れてしまいませんか?
これの対処法として、いち段落した後の次の仕事は別の案件ではなく別の作業になるよう心がけています。

③ディレクターとしての仕事を案件ではなく作業単位に分けて考えてみる

  • 頭で考えること
  • 人とコミュニケーションをとること
  • 文章にまとめること

以上のように、ディレクターとしての仕事を案件ではなく作業単位に分けて考えてみるのも良いかもしれません。短いスパンで違う作業を行うというローテションを組むことで、作業ごとに短い集中をし、それを繋ぎ合わせることで集中力を持続させることができます。

浅く広くだけでは対処できない時は

とはいえマルチタスクをこなしている時でも集中力をぐっと高めなければならない時があります。

そういう時には、先に挙げた集中力の3要素のバランスを変え、深く長い集中に変える必要があります。おすすめの方法は切り替えるためのルーティンを決めておき、そのルーティンを行ったら意識のバランスを切り替えるようにするという方法です。
私の場合は学生時代から集中する時は周りの声や作業音が聞こえないくらいの音量で音楽を聴くようにしています。イヤホンを付けて音を聞くことをルーティンにすると周りの人にも集中していることが伝わるのでおすすめです。

マルチタスク時に問わず、集中の質をうまく切り替えられるようになると効率的に生活することができるようになると思うので、集中力を構成する3要素を意識しながら自分のタイプに合った集中の仕方を考えてみるといいのではないでしょうか。

この記事を書いた人

木谷 砂知
プロダクト開発本部 企画チーム
木谷 砂知

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