再燃!ブロックチェーンを使った最新の金融システムを紹介
2017年から2019年に話題となっていたブロックチェーン技術。
当ブログでも何度か記事として取り上げていましたね。
当時はバブルと言われており、色んな所で耳にする機会もあったのではないでしょうか?
しかしその後、ハッキング被害や詐欺等が多発しブームは過ぎてしまいました。
そんなブロックチェーン技術が去年の7月頃から再燃していることはご存知ですか?今回はその内容についてご紹介したいと思います。
ブームの火付け役となったのは?
ブロックチェーンの「改ざんが非常に困難」である特徴を活用し、金融システムに利用されてきました。2017年からいくつかの活用事例がありましたが、金融システムと聞くと堅いイメージがあり、人気は出ませんでした。
時は過ぎて2020年3月、Compoundと呼ばれるレンディングプラットフォームが発行した「COMPToken」が大ブレイク!これを引き金にたくさんのプロトコルが開発されるようになり、今では主要なものでも50種類以上存在しています。
Compoundってなんぞや?
その説明をする前に、これらのブロックチェーンを使った金融システムの総称である「DeFi(ディーファイ)」について説明します。
DeFi(decentralized finance、ディーファイ、分散型金融)
金融の実験的形態のひとつであり、それは仲買人、取引所、銀行といった中央集権的な金融仲介者に頼らず、ブロックチェーン上のスマート・コントラクトを利用する
(wikipediaより引用)
DeFiは主にEthereumチェーン上に構築されており、アカウントの情報(保有している仮想通貨等)は世界中に分散している全てのノードに記録保存されています。
コントラクトと呼ばれるプログラムをデプロイすることで、自分のプログラムを全世界に公開し誰でも使えるようになるのです。コントラクトではアカウントの情報を書き換える事ができ、それを活用して金融システムを構築しています。
これらすべての情報はプログラム通りに変更され、第三者による不正な改ざんは非常に困難な仕組みになっています。
全世界に分散したノードがアカウントの情報を保管するブロックチェーンの技術を活用した金融システムなので、「分散型金融」と呼ばれています。
このDeFiとして初めてヒットしたプロダクトが「Compound」なのです。
Compoundとは?
コンパウンドはEthereum上に存在する仮想通貨を担保にお金を借りることができるサービスです。
担保として提供することができる仮想通貨はガバナンスにより決定されており、信頼性の高い仮想通貨のみ担保として認められています。
信頼性の低い仮想通貨を担保として認めてしまうと、担保価値が急激に下がった場合に借り倒しが発生する可能性があるので非常に危険です。
そのため新規担保の追加には、長期間のガバナンスによる議論と投票によって慎重に決められるようになっています。
この投票として使うのが冒頭で説明した「COMPToken」なのです。
投票券であるCOMPTokenはサービス利用者全体で4年かけて配布されます。配布量はプロダクトを利用している金額に応じて決定され、沢山預けている人が優先的に配布されます。
(一時期は借りる金利よりもらえるCOMPTokenの金額が上回っており、これが爆発的な人気を生んだ理由です…!!)
(上記は、年利22%でEthereumを担保として提供し、年利15%でDaiを借りている例)
→Compound(https://app.compound.finance/)
これらは全てスマートコントラクトで制御されており、需給に合わせた金利の制御から、担保価値が下がったときの清算までほぼ全てやってくれます。
そして、Compoundの流行りを受け、AAVEやCREAMといった類似プロトコルがたくさん生まれました。CREAMは担保資産を慎重に決めるCompoundと違い、振興銘柄を積極的に取り入れ幅広い貸し借りを提供して人気になりましたね。
最後に
いかがだったでしょうか?実世界に存在する銀行のような役割を担っているCompound、まだまだ発展途中の技術ですが今後の成長に期待したいですね。
小難しい用語が沢山出てきたと思いますが、少しでもDeFiの魅力を伝えられていれば幸いです。
※このブログは投資勧誘を意図するものではありません。投資の決定はご自身の判断と責任でなされますようお願い申し上げます。
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