1. HOME
  2. テックブログ
  3. ファッションにおけるコードとモードの概念から見たWebデザイン

ファッションにおけるコードとモードの概念から見たWebデザイン

モビリティソリューション事業部企画部所属の木谷です。

最近サイトのリニューアルや既存システムの改修などの案件を担当し、Webデザインに触れる機会が増えてきました。デザインの勉強を全くしたことがなかったため、この機会に調べてみたところ、Webデザインにもファッションと同じように時節に応じた流行のようなものがあることがわかりました。

これは個人的な趣味なのですが、洋服が好きでファッションの変遷についても調べたことがあったので、その際に学んだ知識を生かしてWebデザインの流行の変遷について考えていこうと思います。

そもそも「流行」とは

そもそも「流行とは」というところから考えていきます。流行とは、ある事象や物が、特定のタイミングや時期に多くの人に受け入れられている状況を指します。この流行を正確に捉えることで、大衆に向けて”受けのいいもの”を発信することができます。

流行を捉えるうえで、二つのことを意識する必要があります。それは「モード」と「コード」の二つです。

モードという言葉は、服を好きな方ならイメージしやすいと思います。流行という意味もありますが、ファッションの世界では最新のもの非凡なものと訳されることもあります。今回のブログでは、最新のものといったニュアンスでモードという言葉を使用したいと思います。

コードは規則や規程という意味になります。「ドレスコード」のコードというとイメージがしやすいでしょうか。一般的に流行はこのコードの範囲内で生み出されています。コードを外れてしまうと、どれだけモードなデザインでも人々に受け入れられることは難しくなってしまいます。しかし裏を返せば、コードさえ理解できれば大外れすることはないともいえるでしょう。

コードの捉え方

そこで、まずはどのようにコードを捉えればいいのか、について書いていこうと思います。

ファッションの場合、約20年の周期で同じようなシルエットが循環しています。20年周期で循環する理由は諸説ありますが、世代の移り変わりが20年程度で起こるため、その時代の若者が目にしたことのない目新しいファッションが20年前のものである、という理由が最もしっくりくるのではないでしょうか。

例えば、現在流行しているビッグシルエットな服装も、90年代後半から2000年代に流行したB系ファッションと似通ったシルエットとなっています。基本的にファッションの場合は、細身な服とビッグサイズな服が交互に流行しています。

Webデザインにおけるコード

一方で、Webデザインは誕生から約20年程度の歴史しかなく、まだコードが形成されている最中といってもいいかもしれません。近年はフラットなデザインが流行しており、平面→立体→平面と先祖返り的なパターンが見て取れることから徐々にコードが作られつつあるようにも感じられるので、今がまさにコードの転換期となっているかもしれません。

webデザインについても近年の平面→立体→平面といったデザインの変遷は一見するとコードによるデザイン周期の移り変わりがあったように見えます。しかし、webデザインの世界では急速な技術革新や主となるデバイスの変化があり、一概にコードが出来上がったというのは乱暴かもしれません。

インターネット黎明期にはPCのみ、かつ技術的にも乏しかったため意図せず平面的なデザインが出来上がっていたように感じます。しかし近年の技術発展及び利用デバイスの変遷により、ようやくデザイナーの意図するデザインが作り上げられてきました。

特にスマートフォン誕生後は、人々が新たなデバイスの利用方法を直感的に理解できるよう、スキュアモーフィックデザインが取り入れれるようになりました。現在ではフラットデザインが取り入れられていますが、これはコードの移り変わりというよりは思想的な面が強く、どちらかといえば次の項で書くモードの移り変わりといえるかもしれません。

モードの捉え方

コードを理解し土台ができれば、次はいかにそこにモードを取り入れるかという話になります。

モードを取り入れるために、こちらもまずはモードとはというところから書いていこうと思います。これは主観ですが、モードとは「コードにどのような思想を乗せるか」によって形成されるものだと思います。

先に挙げたビッグシルエットな服装は、B系ファッションと現在流行しているものでシルエットは近いもののデザインは大きく違います。これはそれぞれ、悪っぽいやんちゃなイメージを意識して形成された流行と、中性的かつかわいさを意識して形成された流行といったように、結論は同じでも思想が異なっているために起こっています。

この思想を理解してモードを取り入れている場合と、理解せずに取り入れている場合では、人からの見られた際の印象に大きな違いがあります。理解している場合はセンスがあると受け取られますが、理解していない場合はモードを取り入れているのにどことなく古臭い印象を与えてしまう可能性があります。

そのため、モードを取り入れる際にはなぜこれが流行っているのかを理解しておく必要があります。

Webデザインにおけるモード


ファッションでもWebデザインでも同じですが一般的にモードは有名デザイナーや大手企業から発信されます。これはモードが浸透し、流行に変わるには大衆に広く受け入れられる必要があり、どのようにしても大きな発信力が必要となるからです。

分かりやすい事例としてAppleのフラットデザイン導入が挙げられます。フラットデザインとは、過度な装飾を施さないシンプルなデザインのことです。iPhoneを生み出したAppleは、現在主流となっているフラットデザインをいち早く取り入れ、旧来の角ばった立体的なアイコンを一新しました。当時デザインの変更について様々な意見がありましたが、今ではあらゆるWebデザインがフラットデザインになったといっていいほど広く受け入れられています。

もともとiPhoneのリリース当初は、スキュアモーフィックデザインを取り入れていました。新たなデバイスとして大衆に受け入れられるために、視覚的に操作が理解しやすいこのデザインは大いに貢献しました。しかし、ある程度普及してくると、このデザインでは華美な装飾や、現実に即したために操作の手数が増えるなど、ユーザービリティを損ねるという問題が見えてきました。

そこでAppleはスキュアモーフィックデザインの短所を補うことのできるフラットデザインを取り入れました。デザイン面以外にもフラットデザインに変更することで、操作が直線的なものとなり、ユーザーの手数を減らすことにもつながります。

おそらくAppleが取り入れる前から一部では流行していたデザインだと思いますが、流行するきっかけはこのような大企業が取り入れたタイミングです。そのため、モードを外れなく取り入れるためには、いくつかのベンチマークとなる企業や人物をマークし、そこが取り入れた段階で取り入れるようにするといいかもしれません。

おわりに

今回はファッションにおけるコードとモードの概念から見たWebデザインについて書かせていただきました。
デザインについては千差万別さまざまな考え方があると思いますが、日常のコーディネートからWebデザインまで流行を意識することで自身の考えが広く受け入れられるようになるかもしれません。

この記事を書いた人

木谷 砂知
モビリティソリューション事業部企画部
木谷 砂知

おすすめの記事