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新卒2年目ディレクターが要求定義を行う上で意識している2つのこと

こんにちは。モビリティソリューション事業部企画部所属の木谷です。

他のブログを寄稿している皆さんとは違う部署に所属していますが、主な業務内容としてはインターネットサービス事業本部の方々同様、システム開発に携わりディレクター業務を担っています。今回はこの業務を通じて学んだことについて書いていこうと思います。

本題に入る前に、そもそも私が携わっているシステム開発とは何なのか当社の事例を基に簡単にまとめようと思います。

システム開発とは

システム開発とは「既存の業務の効率化改善や最適化、新たな業務の仕組みを実現させる目的で、ソフトウェアプログラムを使い、業務にあわせたシステムを作ること。」要はシステムを生み出す一連のプロセスのことです。
当社では大まかに以下のようなプロセスでシステムを開発しています。

上記の図からわかるように、システムを開発し、世に出すためには多くのプロセスが必要になります。また、同時に最低でも企画起案者、ディレクター、設計担当者、開発担当者の4つの役割を担う人が必要となります。

私が担っているディレクターの業務は様々ありますが、主に企画のスケジュール管理と起案者から挙がってきたシステムへの要望を漏れなく取りまとめ、開発担当者に伝える、企画起案者と開発者の架け橋となる役割が中心となります。

文字だけで見ると企画を立案する訳でもなく開発を行う訳でもないので簡単そうに見えますが(当初は私もそう思っていました…。)人の意見を漏れなく聞き、正確に別の人に伝えるというのは想像以上に難しいことです。

実際に業務を担当して初めての企画で難しさを実感することがありました。はじめ提案いただいた企画内容では3日程度の開発で収まる内容でしたが、企画の内容を正確にヒアリングできていなかったため、開発後に仕様漏れが発覚し、想定の倍以上時間がかかってしまいました。

私の例のように起案者の要求が明確に伝わらないと、想定とは違う正しくないシステムを開発することに繋がりかねません。そういった意味でも、ディレクターの業務はシステム開発においてとても重要な役目であると私は考えています。このように起案者の意見をとりまとめ企画内容を定めることをシステム開発の用語で「要求定義」といいます。

漏れのない要求定義を行うために意識していること

導入が長くなってしまいましたが、ここから私が起案者からの要求漏れなく要求定義を行う上で心掛けていることについて書いていこうと思います。私が漏れのない要求定義を行うために意識していることは「物事を俯瞰的に見ること」と、「must・wantの思考」の2点です。

1.物事を俯瞰的に見ること

まず1点目の「物事を俯瞰してみること」について説明していきます。「ずっと受けたかった要求分析の基礎研修大森久美子 (著)」など要求定義をまとめた書籍にも書いてあることですが、一般的に起案者は自身の業務の範囲内でより最適だと考えられる要望を提案してきます。

しかし、一つの視点から見て最適な要望も、他の視点から見ると改悪になってしまうという場合があります。そのためディレクターとして、俯瞰してシステムを見つめ、他の視点から見た問題点を起案者に伝えるよう意識しています。

特に私の担当している当社のシステムは、一つの改修による影響範囲が大きく、起案者一人の意見のみを聞いていると他の部分の仕様も合わせて変わってしまうことに気づかないといったことになりかねません。

そこでより俯瞰的に見るために、開発の方や別の営業の方など様々な立場の方から意見を頂くことを心がけています。このようにすることで、要求定義で定めたが、後々システム的に無理があるので要望を100%実施できなくなるなどの仕様漏れを防ぐことができます。

2.must・want思考

起案者はより良いシステムとすることを第一に考えるため、多くの要望を提供してくれます。しかし、開発に割ける時間は限られており、すべての要望を実現させることは実質的に不可能な場合があります。そこで要望の取捨選択をし、起案者が本当に実現してほしい内容をまとめるためにmust・want思考を利用しています。

実際に業務をしていても、企画の追加が本来の要求だったはずが、仕様バグの修正や見た目上は一緒に修正ができそうな範囲の修正も含め様々な提案がきます。その際に、本来の要求をすべきこと(must)、仕様バグの修正はしてほしいこと(want)、のように分けるようにしています。

ただ、単純にすべきこと(must)としてほしいこと(want)で分けるのではなく、例で挙げた修正できそうな範囲が本当に修正できるのであれば、wantに振り分けるなど、少し注意しなければならないことはあります。しかし概ねはこの考えを用いることで、起案者が本当に求める内容を漏れなく定義する事ができると思います。

以上2つの考え方を用いて要求定義を行っています。なかなか完璧な要求定義を行うことは出来ていませんが、これらの考え方を意識するようにしてからは以前よりも格段に内容をまとめやすくなりました。実際には「ソフトシステム論」や「マルチビュー分析」といった手法が一般的ではありますが、なかなかすぐにそれらを落とし込むことは難しかったので、まずは今回取り上げた2点を意識しています。

今後もディレクターとしての力をつけていくために、少しずつほかの手法も取り入れてよりよい要求定義を行っていけるよう精進していきたいと思います。

この記事を書いた人

木谷 砂知
モビリティソリューション事業部企画部
木谷 砂知

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