vimのすゝめ

最近は少しずつ空気が乾燥してきたので、加湿器が手放せませんね。
さて、今回は高性能なテキストエディタであるvimについての紹介をさせていただこうと思います。
vimはかなり優秀なツールで、使いこなせばかなり便利ですのでこの記事で是非vimの世界に入門してみて下さい!
そもそもvimって何…?
冒頭で少しだけ触れましたが、vimは高性能なテキストエディタです。つまり文章を書いたり、プログラムを書くためのツールですね!
大半の方はvimなんて聞いたことないよ?と思われるかもしれませんが、プログラマーの方であったり、プログラムを触ったことのある方であれば気づかない内に使っていたなんて事がよくあります。
ほら、サーバー設定やツールの設定記事とかでこんなの見たことありませんか?
vim 〇〇.txt を入力してEnterキー 「i」キーを押して「〇〇〇〇」を入力して 「Esc」キーを押して「:wq」を入力してEnterを押して下さい。
…これです!これはvimを使用してファイルを編集しているのです!
ですがなんの説明もないので、編集はできたものの「…?」となってしまう方が大半だと思います。
なので今回は上記の例が一体何を意味しているのか理解してもらい、簡単なファイル編集が行えるようになるまでの紹介をしてみようと思います。
vimが使えると何がいいの…?
早速使い方の説明に入りたいところですが、vimを使えるようになることのメリットがわからないと勉強する気にもなりませんよね。ということで個人的ではありますが、vimを使えるようになるメリットについてご説明したいと思います。
メリット…それは…
キーボードから手を離す必要がなくなる!!ということです。
通常のテキストエディタであれば、編集したい箇所をマウスでクリックして…近くへの移動は矢印キーを使って…と手がキーボードから離れてしまうことってありますよね?
ですが、vimは違います、vimは殆どの操作をキーボードのホームポジションだけで操作できるので、キーボード → マウス → キーボード…などの行ったり来たりがなくなります。
この行ったり来たり、実はマウスの場所を確認したり、キーボードのホームポジションを確認したりで結構時間かかったりするんですよね…これがなくなるだけでもかなりのスピード改善が実現できるわけです!
慣れるまでにちょっと時間はかかってしまいますが、ツールを切り替えた時期の勉強期間だと思って、思い切って切り替えてみるのを検討するほどの価値があると思います!
vimを使ってみよう!
昔であれば、vimはコマンドライン上でしか使えない限定的なものでしたが、現在ではWindowsでもMacでもありとあらゆる環境でインストールして使用できるようになっています。
そのため、各環境でのインストール方法を記載していくととてつもない時間がかかってしまうのと、ネットにかなり多くのインストール方法の情報がありますので、今回はインストールが終わっている前提で話をさせて頂きます。
インストールが必要な方は「vimインストール [OS名]」などで検索してみるといいと思います!
さて、早速vimを使ってみようと思いますが、他のテキストエディタと違いvimならではの特徴を覚えておく必要があります。それは、vimは「モード切替」を駆使して編集を行う必要があると言う点です。この「モード切替」、基本モード6種類・派生モード5種類の合計11種類あり、入門者たちを苦しめてきた最大の難関と言っても過言ではありません。
そのため、今回は紹介するモードを2つだけに超圧縮、説明する内容も必要最低限に絞って紹介したいと思います。今回紹介するのはこの2つだけです!
- ノーマルモード
- 挿入モード
では早速各モードについて実際に触ってみながら紹介していきましょう!
ノーマルモード
まずvimでファイルを開くとこのモードになります。ノーマルモードはすべてのモードの起点となるモードで、どのモードに変更するにも基本的にノーマルモードを経由する必要があります。
このモードでできるのは、文章の閲覧・コピーアンドペースト・カーソルの移動・モード変更などの簡単な処理だけ。
そう、このモードでは文章やプログラムに文字を入力することができないのです!
試しに「e」を打ってみても永遠に画面に表示されることはありません…。その代わり、「h」「j」「k」「l」キーなどによって上下左右にカーソルを移動できたり、「Ctr」+「f」キーを押すと次のページに移動できたり、矢印キーを一切使うことなくテキストやプログラムを閲覧することができます。
最初は慣れないかもしれませんが、これに慣れるとvim以外のエディターが使えなくなっちゃいますよ!
挿入モード
念の為、「Esc」キーを押してノーマルモードにしてから次は「i」キーを入力してみて下さい。
右下に「–INSERT–(または、– 挿入モード –)」と表示されましたか?これが、「挿入モード」です。
INSERT MODEの頭文字で「i」キー…わかりやすいですね!
この挿入モードではエディタではおなじみの文字の入力や削除を行う事ができます。
もちろん矢印キーで文字入力のカーソル位置を変更できたりはしますが、個人的には一度「Esc」キーを押して「ノーマルモード」、「h」「j」「k」「l」キーを使って入力or削除したい位置まで移動、「i」キーを押して編集開始!
この流れで練習するとかなり動きに慣れると思います。まずは、失敗を恐れず色々入力して試してみましょう!
保存・終了
満足の行く編集ができたらファイルを保存して終了しちゃいましょう。
やり方は簡単「Esc」キーでノーマルモードに戻り、「:wq」を入力して「Enter」キーです。
ノーマルモード時に「:」を入力後に文字列を入力するとコマンドとして受け取ってくれます。今回の「:wq」でいうと…「write」で「w」、「quit」で「q」の組み合わせで「wq」ですかね…こうして分解してみるととってもわかりやすいですね。
ということは、保存せず終了したい場合は「:q」か!となった方、お見事!…なのですが何かしらの編集をしてしまっていると「編集内容はどうすんの!?」とvimに怒鳴られてしまうので、追加で「!」を後ろにつけて、「:q!」です。
「終わるんだよ!」という強い意志を伝えましょう。
終わりに
如何だったでしょうか、2つのモードを覚えるだけでも、基本的なファイル編集を行う事ができます。
ですが、今回紹介した2モードにもまだまだたくさんの機能がありますし、紹介しなかったモードにも便利な機能が沢山あります!
「vim面白いかも!」って思ったのであれば、まずは
- 「ノーマルモード」と「挿入モード」について色々調べて実験してみる
- ある程度使いこなせたと感じたら新しいモードについて調べて実験してみる
この繰り返しであらゆるモードを使いこなせるようになると、今まで使ってきたどのテキストエディタよりも高速に編集が行えるようになること間違いなしです!
そして段々キーボードに触れる時間が増え…良いキーボードが欲しくなったり、作ってみたくなったりする事もあるかもしれませんね…。
という事で今回はここまでにさせて頂きます、良いテキストエディタライフを!
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