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離れた場所にいる人とオンライン演奏ができる『YAMAHA SYNCROOM』を使ってみた

自粛生活の続く中、ビジネスはもちろん、プライベートでの活動も制限されていて家族や同僚以外と会うことをちょっと躊躇しますよね。

私は趣味でSAXOPHONEという楽器を演奏するのですが、音が大きいので窓を締め切る必要がある(できれば防音機能のある部屋希望)ことに加えて、二酸化炭素を吐きまくります。いくら気心の知れた仲間とはいえセッションを躊躇していたところ、『そうだ!オンラインでうまくいくか試してみよう!』という話になりました。

※実施したのは5月下旬。タイトルにある『SYNCROOM』に名称変更になったのは6月下旬なので、旧名称の『NETDUETTO β2』時代でのお話しです。以下、公式サイトより抜粋。

「SYNCROOM」では、従来の「NETDUETTO β2」の機能に、「メトロノーム機能」、「録音機能」、「リバーブ機能」が新たに追加されました。

https://syncroom.yamaha.com/topics/2020/01.html

まずは、試しにZOOMでも

昨今、オンライン会議では非常によく使われているZOOM。音声の遅延もなくすこぶる好調なので、こちらも試してみました。

…が、普通の音声会話はご存知の通り遅延もまったくなく問題ないのですが、いざ楽器を吹いてみると、本当に小さな音量でもすぐにノイズキャンセリングが発動してしまい、残念ながら自分以外の演奏はまったく耳に届くことがありませんでした。

オーディオ設定の変更もいろいろ試してみたのですが、期待する「遅滞なくみんなで演奏」するには程遠い状態です。。

当社の技術者に確認したところ、そもそも、ZOOMはウェブ会議システムですので、会議のコミュニケーションに必要な音声以外の情報を抑制する様にチューニングされているということ。道具の使い所を間違っている様です。

ZoomではAIを使って背景音やキーボードのキー音、ドア音、椅子の軋みを抑制しているとのこと。これはこれで凄い!

いざ、ROOMを作成!

SYNCROOM(旧NETDUETTO)の利用は無料!
アカウントを作っておき、作成したROOM名とパスワードを入力するだけで、みんなとROOM内で繋がることができます。

上記の写真が、ROOMを作っただけのところですね。

この状態で、3名が入室したということです。
こちらは友人宅の、気合の入った100インチモニターに画面を映したところです。

ご覧のように画像はありませんので、もし顔をみて演奏したいということになると、別でシステムを用意する必要があります。私たちはスマホでLINEグループ通話をして顔をみながら、音声はSYNCROOMという形をとりました。

入室できない人がいます。。。

今回参加したメンバーは5名。Saxが3名とDrumsが1名、percussionが1名です。
さぁ、いっせいに入室してみたところ、Drumsの彼はなかなか入室が叶いません。ネットがうまく繋がってないんじゃないかとか、ROOMの名前が間違っていないかなどいろいろ確認したのですが、ダメでした。

数分後にわかったことなのですが、彼は自宅から離れた演奏用の部屋を借りているのでそこからネット接続しようとした関係で、なんとスマホのテザリングでPCを操って入室しようとしていたことが判明。もちろんスマホではLINEも使っていますから、そりゃ重いわけです。

最後まで彼の音を聞くことはできませんでした。。。一人で自主練習して帰ったと思います。

1つ目の壁、「演奏の音が大きすぎる」問題

他のメンバーは無事に入室できましたが、次なる課題が!

Saxに限らず吹奏楽器は大きな音が出るので、喋るときの声と演奏中の音量の差がありすぎて、一つのマイクではバランス調整が非常に難しかったです。こんなことを想像もしていなかった私は、単純にイヤホンしか用意していなかったので、そもそも楽器にマイクが近すぎて話になりませんでした。

メンバーの中にはこれを解決すべく、きちんと2つのマイクを用意して、トーク用と演奏用を用意しているメンバーもいましたが、ここまでしないとスムーズなセッションは厳しいと感じました。

2つ目の壁、「回線速度の差」問題

先に登場した100インチモニターの図を切り取って拡大してみます。

『遅延/ロス率』という項目がありますが、相対評価ではありますが上りと下りで自分の回線の評価がされます。人よりも遅いと赤くアラートが出たりして、『君のとこ、やっぱ遅いな〜』と、仲間内での攻撃の対象になったりします(笑)。

遅延なく演奏するには、当然のことながら環境が大事だということですね。このあたりは公式サイトにもしっかりと説明があります。

ちなみに公式サイトによると、遅延を小さくするにはWindowsの場合はASIO対応のオーディオインターフェースが必須のようです。(macはおそらくcore Audioが優秀なのでそのままでも大丈夫のようです。)

最後に、回線に問題がなく、マイク問題も解消されている2名だけで演奏してみましたが、問題なく演奏できました!

クラシックのような寸分の違いもなく縦(音の入りのこと)を揃えたり、細かなニュアンスを揃えるような合奏にはオンラインでは少し厳しいかなと思いましたが、『演奏会の曲決め』とか『ちょっと暇だしセッションしようぜー』という軽いノリでジャズなんかをやってみたり、あとは1対少数くらいのレッスンなんかにはとてもいいんじゃないでしょうか。

まとめ

今回(むりやり)比較対象としたZoomとの決定的な違いは、やはり音の遅延。SYNCROOMでは、ベストな環境で使用すれば遅れは20msec(0.02秒)程度に抑えられるというところが非常に魅力的です。ネットワークの遅延を短くするというのは非常に高い技術が必要であると思うのですが、さらにこれが無料とはYAMAHAさんは本当にすごいです!!

初回の我々は、準備不足もありSYNCROOMをうまく使いこなせませんでしたが、SYNCROOM自体はとてもすばらしいツールなのは言うまでもありません。

  • マイクの設置問題
  • 回線の整備(テザリングなんて問題外!)
  • 使用するPCによってはオーディオインターフェース

に関する問題を解消すれば、非常に頼もしいツールだと思いました。声楽とか、フルートくらいの音量の楽器なら、マイクは1つでいいかもしれません。

コロナ問題が落ち着いたとしても、距離の問題などがある場合は便利ですね。SYNCROOMで繋がって、県外の方とのセッションを楽しむ、なんてこともいいかもしれません。


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この記事を書いた人

磯村 晶子
IS事業本部 デジタルマーケティング事業部
磯村 晶子

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