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コマンド1つで直接インストール!MacOSで使えるパッケージマネージャ「Homebrew」の使い方をご紹介

2023/01/23 テクノロジー

今回は、Macで開発をする方であればよくご存知であろう、「Homebrew」をご紹介しようと思います。

入社してからMacbookを使い始め、特に開発チームに移ってからはHomebrewをよく使うようになりましたが、それまでWindowsユーザーだった自分としては、ソフトウェアをインストーラを使わずにコマンドから直接インストールできるのは最初は結構な驚きでした。

そして、最近自宅用のPCとして新しくMacbookを購入し、開発環境の設定にHomebrewを活用したのをきっかけに、今回のこの記事を書こうと思いました。

Homebrewとは?

今回ご紹介するHomebrewとは、MacOS、Linuxで利用できるパッケージマネージャ(ソフトウェアのインストール・アンインストールなどを一貫した方法で行えるツール)です。MacOSだとターミナルからコマンドを入力して操作します。

Homebrewで何ができるか?

例えば、新しくプログラミング言語の処理系をインストールする際、公式サイトからインストーラをダウンロードしてインストールをするのが一般的ですが、Homebrewを使うと、ターミナルから下記の1行を入力するだけでインストールを行うことができます。

brew install (パッケージ名)

例) PHP(バージョン8.1)をインストールする場合

brew install php@8.1

プログラミング言語だけでなく、プログラムのバージョン管理システム「Git」やデータベース管理システム「PostgreSQL」「MySQL」などもHomebrewからインストールすることができるため、プログラミング学習系の記事では、MacOSで開発を行う場合の手順でHomebrewを使ったインストール方法が紹介されることも多いです。

Homebrewを入れてみよう

※環境
PC: Macbook Air(M2チップ メモリ8GB)
OS: macOS Ventura 13.1
Homebrewバージョン: 3.6.19

まずはHomebrewを使えるようにするための設定をしていきます。インストールのスクリプトはHomebrewの公式サイトからコピーできます。

「インストール」の下に書かれているコマンドをコピーして、ターミナルにそのままペーストします。インストール後、「Next steps」という表示の後に”echo ~“と”eval ~”から始まるコマンド2つが表示されていたら、そのままコピー&ペーストして実行し、パスを通すようにしてください。

これで”brew”というコマンドを入力・実行できるようになります。

では、試しにHomebrewで何か入れてみましょう。

Homebrew Formulae:https://formulae.brew.sh/formula/

今回はターミナルで使えるToDoリストツール「Taskwarrior」を入れてみます。

# Taskwarriorをインストール
brew install task

インストール時、「task」以外にも様々なアプリケーションがインストールされるかと思います。見てみると「dependency」と書かれているのが分かるでしょうか。今回インストールする「task」に必要な他のパッケージも、ここで合わせて自動でインストールされています。

インストールできたら、早速「Taskwarrior」を使ってみましょう。

# ToDo項目を追加
task add (ToDo項目) due : (期日)
# ToDoリストを確認する
task list
# ToDo項目の完了
task (ToDo項目のID) done

こんな感じでToDoリストを表示できます。

CaskでGUIアプリケーションも入れられます

Homebrewではプログラミング言語処理系やデータベース管理システムなど、コマンドで操作する(CUI)アプリケーションだけでなく、Caskというオプションを使ってデスクトップ用(GUI)のアプリケーションのインストールも可能です。

インストールできるGUIアプリケーション一覧
Homebrew Formulae cask:https://formulae.brew.sh/cask/

Visual Studio CodeやDocker Desktop、MAMPなどの開発ツールだけでなく、ZoomやSlack、Chatwork、Thunderbirdなどのビジネスツール、SpotifyやDiscord、Clipyといったアプリケーションもインストールできます。

# 例) コードエディタ「Visual Studio Code」をインストールする場合
brew install --cask visual-studio-code

自分はこんなものを入れています

おさらいと言ってはなんですが、これまで私がHomebrewで入れてきたパッケージの中からおすすめのものをざっとご紹介します。

# CUI
brew install mas # HomebrewからAppStoreのアプリケーションもインストールできるようになる
brew install anyenv # 様々なプログラミング言語のバージョンを管理できるツール
brew install zsh-completions # コマンド入力補助ツール①(Tabキーでコマンドのサジェストが表示される)
brew install zsh-autosuggestions # コマンド入力補完ツール②(履歴を基に入力内容を自動補完できる)
brew install zsh-fast-syntax-highlighting # コマンド入力補完ツール③(入力したコマンドに色が付くようになり見やすくなる)
# GUI
brew install --cask visual-studio-code
brew install --cask docker
brew install --cask chatwork
brew install --cask thunderbird
brew install --cask zoom

まとめ(+補足)・所感

このように、Homebrewを活用することでインストーラをダウンロードするフローを挟まずにサクッとソフトウェアをインストールすることができます。

また、インストールしたパッケージの更新、アンインストールもコマンド一つでできるので管理がより便利になります。

# インストール済みパッケージの更新
brew upgrade
# パッケージのアンインストール
brew uninstall (パッケージ名)
# Homebrew自体のバージョンを更新
brew update

これまで会社でもHomebrewを使ってきましたが、恥ずかしながらCaskで様々なアプリケーションをインストールできることは今回調べて初めて知りました。まさかChatworkやSpotifyもインストールできるとは…笑。

まだHomebrewを使ったことがないMacユーザの方はぜひお試しあれ!

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この記事を書いた人

滝本 健人
プロダクト開発本部 開発チーム
滝本 健人

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