1. HOME
  2. テックブログ
  3. Webメディアにおける記事作成理論 上級

Webメディアにおける記事作成理論 上級

2022/12/28 コラム/雑記

今回で最後となります。本題に入る前に簡単におさらいします。
まず初級では、メディアというよりはWeb上における文章の書き方を紹介しました。

続いて中級では、メディアのSEO対策について触れました。

しかし、初級~中級で得た知識を用いれば、Webメディアの執筆や編集がすぐに行える、というわけではありません。

そこで上級では、実践・実務で使えるお話をしたいと思います。

題材について調べる

当たり前ではありますが、執筆や編集を始める前に題材についてより深く知る必要があります。この「深く知る」というのは、執筆する際には間違えた情報を発信してしまうことを防ぐ意味もありますし、編集の際には原稿に目を通す時に違和感などを察知しやすくなります。

また、同じ題材を扱った他メディアの記事についても調べましょう。見つからなければ問題ないですが、見つかるのであれば検索した最初に表示される記事は特に大事です。そうすることで、調べている人が何を求めているのか、調べている人にどうしたら届けられるのかが分かります。

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

有名な言葉ですが、これはWebメディアにおいても活かすことができます。

オリジナルの要素を盛り込む

まず前提として“この世の中には自身が執筆をしようとする題材と同様の題材を取り扱った記事が存在する”と、思った方がいいです。上記では検索しても見つからない場合についても触れましたが、業務としてWebメディアを執筆する際は完全にオリジナルのものを執筆するということは、ほぼ無いと言って過言ではないです。

そこで、読者にとって求めているであろうオリジナルの要素を盛り込むことが重要になります。例えばAという商品を紹介したい場合、同じ商品を紹介している記事があるとしたら、同じ内容の記事を執筆してもドメインによる違い以外に差は無く、基本的には先に公開している記事が優位です。

しかし、オリジナル要素を含むことで差異が生まれ、同じAという商品を紹介している記事だとしても違いが生まれます。それが良いか悪いかはまた別ですが…

効果的なオリジナル要素とは?

  • 同様のことを言っても違いが出せる要素
    自動車でいうと「乗り心地」など、人によって意見が異なる要素。

  • 手間のかかる要素
    「実際に〇〇〇してみた」など、工数はかかるが気になる人が多く居そうな要素。

  • 完全にオリジナルな要素
    題材+全く新しい観点など、効果的かどうかについては前例が無い為、予測不能。

誰が言っているのかを明記する

どのメディアで書いてあるのか、言っているのかも大事です。しかし、それ以上に誰が書いたものか、言ったことなのかが非常に大きく影響します。

外注する場合であれば、取り扱う題材について明るく著名な方。自身で執筆する場合であれば、自分はどんな人であるか明記するとSEOとしても効果的ですし、より文章に説得力が増します。

公開したら終わり…ではない

紙媒体のメディアと違い、Webメディアでは公開した後も運用として更新が必要です。今日、最新の情報でも明日には古い情報になってしまうこともあります。特に流行を取り扱うコンテンツでは、重要です。

それに対し自動車メディアは、そこまで移り変わりはありません。しかし、変わらないからと言って、記事の更新をしないのは少し違います。例えばタイトルなんかは、新型モデルを取り扱った場合、「新型〇〇〇」みたいな紹介をしていると思います。この新型というのは次期モデルが出るまで有効かと問われると、疑問です。

どうしてもメディアというと新しい情報、言い方を変えると新規記事として公開を行うことが優先になってしまいます。もちろんそれも大事ですが、情報社会の現代において、全ての新しい情報をキャッチして公開するのはかなり難易度が高いです。それに内容も薄っぺらくなりがちです。

であれば、既に公開した記事を更新して、見つけてもらった方により良い情報を届けるというのも効果的ではないでしょうか?それに、更新を行えるということが、紙とWebの最も異なる点でもあります。

Webメディアの強みを最大限に活かして記事作成に取り組んで頂ければと思います。

初級から3回に渡った「Webメディアにおける記事作成理論」も終わりです。こちらのテックブログを書こうと思ったのは、記事の作成・編集というものを誰かに伝える際に、言語化が難しいと感じた為です。また、新たに記事の作成・編集を行う方に基本を教える際の教材として執筆しました。

しかし、完璧な正解が無いのが記事作成です。常にどうしたらより良いコンテンツになるか、考えることが大切です。

ファブリカコミュニケーションズで働いてみませんか?

あったらいいな、をカタチに。人々を幸せにする革新的なサービスを、私たちと一緒に創っていくメンバーを募集しています。

ファブリカコミュニケーションズの社員は「全員がクリエイター」。アイデアの発信に社歴や部署の垣根はありません。

“自分から発信できる人に、どんどんチャンスが与えられる“そんな環境で活躍してみませんか?ご興味のある方は、以下の採用ページをご覧ください。

◎ 新卒採用の方はこちら
◎ キャリア採用の方はこちら


この記事を書いた人

石井 壮亮
インターネットサービス事業本部 メディアチーム
石井 壮亮

おすすめの記事